ル 年末のプロモーション 柏木、体調を崩し正室の女宮(朱雀天皇の皇女・女二の宮)が心配される・大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」若菜(わかな)下の巻・ 茶道Ⅱ-105B 和書

令和6年から「源氏物語」の作者・紫式部をモデルにしたNHK大河ドラマ「光る君へ」が放送されております。即決　1847（弘化4）年『南都暦　天保壬寅元暦　』アンティーク、天文暦学書、江戸期和本八卦、卜占、陰陽師 、二十八宿、七十二候、日蝕。

京都の公卿・大炊御門宗氏（おおいのみかど むねうじ）自筆「源氏物語」近衛基熙・旧所蔵

自筆「源氏物語」の「若菜（わかな）下」の巻は、禁裏（京都御所）において書かれたものです。明石の君の母、出産前の明石の女御に源氏の君と明石の君との昔話を語る・大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」（英訳文・中国語訳付）茶道具74B。

自筆「源氏物語」の筆者である「大炊御門宗氏（おおいのみかどむねうじ）」は、室町時代の第103代天皇である後土御門天皇（ごつちみかどてんのう）の曽祖父です。山崎珉平昔談/非売品/昭和16年/柳田国男文/回顧録を主眼とし未完の日清従軍記と日露従軍記を加えた・本書は自伝録と申すべきものである。
したがって、出品した自筆「源氏物語」は、天皇の曽祖父の貴重な自筆です。復興線上に踊る帰還同胞/昭和24年/年代的縦の方面ではパイオニアの古老より米国生れの二世三世に及ぶ・個人の記事と小照を併せ掲げた。大炊御門宗氏の長男・信宗の娘が大炊御門信子（のぶこ）であり、信子は後花園天皇の寵愛を受け准后として御所に居住し、皇子を生み後に第103代後土御門天皇として即位し、信子は生母・皇太后となる。●布告布達●皇城炎焼に付赤坂離宮へ御立退相成候 太政官庁炎焼 赤坂離宮を以假皇居と定められ候 京都府布令書 明治6年●古文書 郷土資料。現在の今上天皇と系譜がつながっている。即決　1849（嘉永2）年『南都暦　天保壬寅元暦　』八卦、卜占、陰陽師 、二十八宿、七十二候、日蝕アンティーク、天文暦学書、江戸期和本。

 関白・近衛基熙（このえ もとひろ）は、後水尾院（第108代後水尾天皇）の皇女・常子内親王と結婚。源氏の君、女三の宮（前・朱雀天皇の皇女）にお琴についてお話しなられる・自筆「源氏物語」若菜（わかな）下の巻・茶道・Ⅱ-25B。二人の皇女・熙子（ひろこ）は、甲府藩主・徳川綱豊と結婚。仙石廬元坊編『桃の首途』（全3巻揃）享保13年橘屋治兵衛 各務支考門人で美濃派俳人の俳諧紀行 俳句 俳書 江戸時代和本 加賀千代女ら。綱豊は、のち第六代将軍・徳川家宣となり、熙子（ひろこ）は将軍家宣の正室となった。趙翼『簷曝雑記』（全3冊揃）文政12年 宮屋源七他刊 江戸時代和本 唐本漢籍和刻本 中国清代の考証学者。近衛基熙は、千利休の孫・千宗旦との茶会の交流（下記に掲示）で知られると同時に、第111代・後西院天皇や後水尾天皇を主賓に迎え茶会を開催。大正15年発行　 君ヶ代文庫　天下三槍　後藤又兵衛　榎本松之助　榎本法令館書店　秀吉/中津城/関ヶ原合戦。茶会の際、基熙が所蔵する藤原定家・自筆の「定家色紙」を持参した記録がある。古書等 3点 レターパックライト可 0214R1h。基熙は、他にも朝廷・幕府の間で茶会を何度も開催した記録が残っている。●郷土資料●『京都名勝記』全3冊揃 彩色木版挿絵19図 折り込み地図2枚 明治36年刊 京都市参事会●古書 和本。（資料の記録は下記に掲示）

 出品した「源氏物語」は、南北朝時代から室町時代前期の公卿であった「大炊御門宗氏（おおいのみかど むねうじ）」の自筆です。明治期　『萬國地理訓蒙』写本/万国地理蒙　西村恒方　コロネル 古書　古文書　和本。
 自筆「源氏物語」の書の特徴から高松宮系統と称されるものです。米庵墨談・正続・6冊/市川米庵・中国宋の米?の書を学び米庵と号した・門弟に貴人が多く・その書風は大流行した・幕末の三筆の一人/和装本。「源氏物語」には、応永五年（1398）～応永十三年（1406）までの複数の年号の記載があることから、少なくとも応永五年から8年間にわたり書かれていることがわかる。福島県人物事典★「会津女性人物事典」平成4年　著 小島一男　モノクロ写真　松平小君略伝　歴史春秋社。このため後醍醐天皇の宸翰（しんかん・天皇自筆）にかなり近い年代に書かれていることがわかる。三浦梅園著 柴田花守増訂『闢邪必読 五月雨抄 上』（巻1＋巻2 元合本全1冊）明治5年四姓堂合梓 明治時代和本。また、各巻ごとの書かれた年については不明。即決　1815（文化12）年『南都暦』南都陰陽師、寛政暦、大和暦、奈良県アンティーク、天文暦学書、卜占、地方暦、江戸期和本。従って、応永五年とは、書き始めの年である。独立機関銃隊いまだ猛射中なり/坂口一郎/菊池寛序・これは世人に讀まれていいものだと思ったので極力出版についてのお世話をしたわけである。また、落款から、後年、近衛基熙（1648～1722）の所蔵となり、時代が下って、松平不昧公の手にわたり、正室・方子の所蔵となったものである。o21020155〇明治時事評論誌「扶桑新誌」明治14年3月第155○ロシア皇帝の凶報、アレクサンドル2世暗殺○琉球処分清朝の望み○榎本海軍卿辞表。近衛家で永く保存されておりましたので、保存状態は極めて良好です。絵図 (城郭図) 京都府 山城国 淀城 A （レターパックライト発送）。

 大炊御門家は、平安時代末期摂政関白藤原師実の子経実・治暦4年（1068）～天承元年（1131）を祖として創立された。『朝忠中納言集』　和書　古書。大炊御門北に邸宅があったため「大炊御門」を称する。即決　1867（慶應3）年『南都暦』南都陰陽師、天保壬寅元暦、大和暦、奈良県アンティーク、天文暦学書、卜占、地方暦、江戸期和本。初代、経実の子経宗は平治の乱で平清盛方の勝利に貢献。f21040201〇年貢皆済目録 千葉県 米倉村 延享2年(1745年)から幕末迄 約120枚 宝暦11年 天明2年大飢饉含む 虫損 破れ有〇和本 古書 古文書。また、二条天皇の外戚として勢威をふるい、左大臣に昇った。支那事変と列国の論調・第一集/姫野徳一/昭和12年/支那事変に対する日本側の措置・支那事変と支那・事変と支那事各地事情・支那事変と列国。出品した「源氏物語」の筆者・大炊御門宗氏（おおいのみかど むねうじ）は、大炊御門家13代の当主で南北朝時代から室町時代前期の公卿。佩文齋詠物詩選 二編 漢書。応永5年（1398年）に従三位となり公卿に列する。N21012137〇明治新聞 解譯新聞誌 明治8年6月125号〇公文 官林伐採後の植林取調 〇海内 雷電震右衛門を屯所に連行 新潟県小千谷町縮帷子盛況。備前権守、参議、権中納言、権大納言などを歴任し、応永27年（1420年）に内大臣に昇任した。好古類纂及其拾遺・風俗部類/浮世絵の沿革・女装沿革・時行修養容/古版大名行列図・徳川家紅葉山御宮社参次第・菱川師宣・鳥居清長/和装本。

 旧・所蔵者の近衛基煕は、「源氏物語」に造詣が深く、「源氏物語」の注釈書『一簣抄』（いっきしょう）を著（あらわ）しております。萬葉集・巻第一・第二・第七・3冊/塙保己一先生遺業継承温故学会蔵版/復刻版/塙保己一が書写させその子・忠宝が弘化年間に開版したもの。炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、近衛基熙が研究のために収集し、のちに出雲松平家に伝わり、松平治郷の正室・方子が鑑賞していたものです。江戸模様雛形本。近衛基熙が所蔵する自筆・「源氏物語」の中で、最も美しく繊細な筆致で記された平安時代の文字に最も近いとされております。※状態が非常に悪い　天攵板論語　２冊　南宗論語考異1冊　計3冊セット　【a-851】。数ある自筆「源氏物語」の中で、第一級品と称される貴重な自筆です。即決　1839（天保10）年『南都暦　寛政暦　』アンティーク、天文暦学書、江戸期和本　八卦、卜占、陰陽師 、二十八宿、七十二候、日蝕。

 出品した「源氏物語」は「若菜（わかな）下」の内容の要旨
『源氏物語』五十四帖の巻名のひとつ。☆E0078和本江戸期赤穂浪士忠臣蔵「義士伝」上中下3冊揃/古書古文書/手書き。若菜・下の巻名は朱雀院（前朱雀天皇）の五十の御賀があり、源氏の君はその賀宴を「このたび足りたまはん年、若菜など調（てう）じてや」に因む。茶経評釈・2分冊/諸岡存/昭和16年・限定500部・非売品/理解しがたい古典茶経を出来る丈け現代的に合理的に解釈及批評するのが趣旨/和装本。柏木は朱雀院（前朱雀天皇）皇女で源氏の君の正室に降嫁した女三の宮へのかなえられない恋に煩悶する。松のほまれ・松の誉/明治37年/田中光顯・岩倉具視題字/勤王女傑贈正五位・松尾多勢子・幕末尊王攘夷の運動家で岩倉具視の信任をも得ていた。四年の歳月が経過。N21020102〇秋田県布達 明治8年〇台湾蕃地処分の際蕃地又は長崎で死亡の夫卒 同県小島郷梅ヶ崎(現長崎市)に埋葬者15名の本貫地等調査を要請。冷泉天皇は在位十八年にして東宮に譲位し今上天皇として即位した。支那事変・続皇軍武勇伝・附銃後美談/北支戦線画報/昭和12年。翌年、朱雀院（前朱雀天皇）と女三の宮との対面を企画し五十の賀宴が催されることになった。ケン(金偏に今)録。源氏の君は六条院の女たちによる「女楽」による演奏の宴を開いた。大坂町鑑。柏木は、女三の宮の姉・女二の宮を正室に迎えたが、女三の宮への未練を断ち切れずにいる。華夷通商考。葵祭りの前日、柏木は源氏の君の不在時に小侍従の手引きにより女三の宮と逢瀬をした。大将の君(夕霧)、女三の宮（前朱雀天皇の皇女）と紫の上を比較する・大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」(英訳文・中国語訳付)茶道・茶道具97B。夏のある日、源氏の君は女三の宮の体調不良の原因がご懐妊と知り、不審を抱いた源氏の君が柏木から女三の宮あての手紙から柏木と女三の宮の密事が発覚する。大正3年発行　赤裸々の獨逸皇帝　成功雑誌社　興味多き性格/意外の運命/老相罷免の計略/皇帝と人物の任用 etc。（女三の宮の子がのちの薫の君）源氏の君、41歳から47歳までを描いている。六根清浄大祓図会。

自筆下部の印は出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子（よりこ）」と娘・幾千姫（玉映）の落款（印譜）


自筆上部の「懸其所仕之車置諸廟（其仕ふる所の車を懸（か）けて諸（これ）を廟（城門）に置く）」の漢詩の落款
漢詩は「白氏文集」の中の有名一節です。非常時・国防写真大観/陸軍大臣林銑十郎・海軍々令部次長加藤隆義題字/昭和9年/海軍大演習・満州国の威容・新兵器献納式・新興帝国の輝き。押捺の詳細な理由は下記説明欄に記載
（自筆表面の凹凸はストロボの反射によるものです。佐喜草。）

大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」近衛基熙・旧蔵の来歴については下記「説明欄」に記載

《「源氏物語」若菜（わかな）下の巻》
「若菜・下」の巻は英文で「New Herbs Part Two」と表記されます。防御・攻撃・遭遇戦・昭和3年/戦術研究上の著眼及原則問題の答解要領・戦闘之部・前編と陣中要務之部・某参謀編・昭和11年/戦時資料・3冊。
《原本上部に「懸其所仕之車置諸廟（其仕ふる所の車を懸（か）けて諸（これ）を廟（城門）に置く）」という。昭和22年発行　國際決濟銀行第十五回年次報告(1944～45)　第二次大戰と世界經濟　東京銀行調査部訳　時事通信社　経済/BIS。これは、中国の皇帝が譲位した場合、高位の高官も職を致仕（退官）するという「白氏文集」の漢詩文に由来している。訓蒙窮理問答。「若菜・下」では在位十八年の冷泉帝が譲位し、これにつれて太政大臣が致仕する。昭和26年発行　風流あじろ笠 行雲流水の巻　村上元三　文藝圖書出版社。原文には、「かしこき帝の君も位を去りたまひぬるに、年ふかき身の冠（かふふり）を懸（か）けむ」と記されており、「白氏文集」の漢詩文からの引用である。風月往来。》

「額縁入自筆原本」



（自筆表面の凹凸はストロボの反射によるものです。西南征討史略・青木輔清・3冊/当時国家の形勢賊の叛する内情を穿ちたる名論等亦少からず此役の顛末を貫了せんとする者此書の外にあるなし。）

「自筆原本」

自筆下の二つの印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室・方子（よりこ）と娘の幾千姫（玉映）の落款。観世音持験記。

自筆上部のタテ長の印は、「懸其所仕之車置諸廟（其仕ふる所の車を懸（か）けて
諸（これ）を廟（城門）に置く）」という漢詩文の落款。尊攘堂遺墨集・尊攘堂誌/昭和3年/非売品/和装本/吉田松陰・佐久間象山・高杉晋作・山縣有朋・坂本龍馬・木戸孝允等維新の志士の書/82点。
反対側の印は仙台藩医・木村寿禎の落款


《原本中の凹凸はストロボの影響によるものです。春の寝覚夢物語。》

自筆下部の印は出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子（よりこ）と娘・幾千姫（玉映）の落款（印譜）


自筆が「古切」とされたのは江戸時代。明治29年発行　名人逸話　風流翁。古切に至る詳細な経緯は下記「希少価値欄」に記載

（１）・自筆の「原文の読み下し文」は次の通りです。絵図 （城郭図） 熊本県 肥後國 求麻城（レターパックライト発送）。

《「源氏物語」若菜（わかな）下の巻》
《原本上部に「懸其所仕之車置諸廟（其仕ふる所の車を懸（か）けて諸（これ）を廟（城門）に置く）」という若菜・下の原文中に引用されている漢詩の落款が押捺されている。平野霞裳 井上楊南 作品図録 陶器 ひらのかしょう 常滑。》

《なましゐに》・・・・・ゆるされ奉（たてまつ）りてさふらふしるしには、
「長く世に侍りて、かひなき身の程も、すこし、人と等しくなるけちめをもや、
御覽せらるゝ」とこそ、思う給へつれ。救荒事宜。
いといみしく、かくさへなり侍れは、「深き心さしをたに、
御覽し果てられすやなり侍りなむ」と、思う給ふるになむ、
とまりかたき心地にも、え行きやるましく思ひ給へらるゝ」
なと、かたみに泣き給ひて、とみにも、えわたり給はねは、
又、母北の方、うしろめたく思して、なとか、「まつ見えん」とは、
思ひ給ふましき。ニューギニア事情・豪州委任統治領・南洋庁調査課資料第四集・昭和14年/ニューギニア事情・パプア領編・南洋庁調査課資料第二集/2冊。われは、心ちも、すこしれい（例）ならす、
心ほそ（細）きと・・・・《きは、あまたの中に》

（文責・出品者）
「原文の読み下し文」は、読みやすいように「通行訳」としております。古書　四庫全書伝記資料索引　上下2冊。


（２）・自筆の「原文の現代語訳文」は次の通りです。経文 釈厳如 和本-写本　釈勝如。

《「源氏物語」若菜（わかな）下の巻》

《准大上天皇として現世における極上の栄耀栄華を得た我が身を回顧する源氏の君》

《柏木と女三の宮の密通を藤壺中宮と自分（源氏の君）とに重ねて合わせて悩む》
《二条院で女三の宮主催の父・朱雀院（前朱雀天皇）の御賀を祝う演奏の試楽》

《柏木、体調を崩し正室の女宮（朱雀天皇の皇女・女二の宮）が心配される》

《（柏木）「いましばらくこちらでこのままご養生なさいまし」
と、おそばに御几帳(みきちよう)ぐらいを隔てて看病しておあげになる。瞬間催眠術教授書/山本鶴導/大正3年/然共催眠術は吾人生存上寸時欠くべからず即ち應用の廣汎にして万能なる到底言語に絶するの外なし。
衛門督(えもんのかみ・柏木)は
（柏木）「もっともなことでございます。歌林雑木抄。取るに足らない私ごときが、本来ならとうてい
お近づきすることもならぬ宮（朱雀天皇の皇女・女二の宮）とのご縁組を、
なまじ》・・・・・お許しいただきました、そのお礼のしるしとしては、いつまでも
長生きさせていただいて、このふつつかな身ながらも、やがて多少とも人並になるところを
ごらんに入れられようかと存じておりましたのに。推験鈔。
それがこうも悲しいことにまでなってしまいましたのですから、私の深い志のほども
お見届けいただけないことになってしまうのではなかろうかと存じますと、
もう助からないと思う心地にも、あの世には旅立ちにくく存ぜられてなりません」
などと、衛門督(柏木)と宮（朱雀天皇の皇女・女二の宮）お互いにお泣きになり、
父大臣の邸へすぐにはお移りになれないので、また母北の方は心配なさって、
（柏木の母北の方）「どうして、何はさておき親たちに顔を見せようとは
お思いにならないのですか。東嶺和尚心経註/心経不不註/臨済僧東嶺円慈による般若心経の注釈書/漢文体・師の闡提翁（白隠慧鶴）の命による著作/鵠林門下二神足/嘉永7年。この母は、少しでも気分がすぐれず心細くなると、・・・・
《たくさんの子供たちのなかでも、まず誰よりもあなたに会いたくなり、またあなたを
頼りにもしておりますのに。昭和3発行　史料編纂掛一覽　東京帝國大學 文學部　史料編纂掛　　職員／編纂發行圖書／大日本史料／大日本古文書 etc。このようなことでは不安でなりません」》

備考１・柏木と女三の宮の密通を藤壺中宮と自分（源氏の君）と重ねて合わせて、恋ゆえに避難することができないと悟る。和本 書道『暢寄帖 三十六峰外史墨蹟』3冊揃 明治2年 頼山陽/著 思想家/漢詩人/文人 (江戸 古文書。

備考2・源氏の君は先天的な優秀性のゆえに帝の寵愛を受けた。信濃偉人遺芳帖/大正7年/天金本/真田幸村等約50名の書収録/書M。現在は、准大上天皇として現世における極上の栄耀栄華を得ている。和刻本正史・北史・南史・縮刷版6冊/南京の國子監で校刊されたいわゆる南監本に句読を加えて弘化四年松江藩で復刻したもの/定価合計21200円。

備考3：冷泉天皇は桐壺天皇と藤壺中宮の皇子としているが実際は源氏の君と藤壺の皇子。目安裏書初判之事…。東宮（皇太子）は、今上天皇として即位し、今上天皇と明石女御の御子は、源氏の君の孫、のちに次期天皇として即位する未来が開け源氏の君の栄華が際立つ。★R-046219　昭和2年　嫩柳　関口典堂　非売品(和本、古書)　江戸文学選集。

現代語訳の出典・「源氏物語」小学館刊・阿部秋生・東大名誉教授（1999年没）

備考・出品した自筆は、大炊御門宗氏・自筆で近衛基熙の旧・所蔵になるものです。鉄道旅行案内/鉄道省/貝原益軒/本書は道沿線の名勝史その他行楽地の概略誌普通一般の旅行者の参考となるべき事項を記述したものである。
禁裏（京都御所）で書かれたものです。支那開国始末/露国東洋語学博士・貝斯徳尼・ボスドネフ著/岡本武雄序・加藤稚雄・木下賢良合訳/陸軍少将・奥保鞏題字/明治22年。

（２）・自筆の「英訳文」は次の通りです。小学形體線度略解。

《New Herbs Part Two（若菜・下）》

I had hoped to show my gratitude by living a long life
and reaching a position at least a little more worthy of the honor.
And now this has happened, and perhaps I will in the end not be
able to show even the smallest part of my true feelings.
I fear that I am not long for this world.
The thought suddenly makes the way into the next world seem very dark and difficult."
They were both in tears.
He was persuaded that he really could not leave.
But his mother, desperately worried, sent for him again.
"Why do you refuse to let me even see your face?
When I am feeling a little unhappy or indisposed it is you among them all that I want to see first.

英語訳文（英文）の出典：『The Tale of Genji』
Edward George Seidensticker（エドワード・ジョージ・サイデンステッカー）コロンビア大学教授（2007年没）


（２）・自筆の「中国語訳」は次の通りです。1894年発行　日本歴史書譜　明治時代　挿絵付き本　/　鳥羽絵　漫画。

《若菜・下》

欲表示答，但望此生寿，教公主看我小小前程逐晋升。二十四章孝行録。
不料在竟患如此重病，深恐一点愿望也不能成，言念及此，
自命蹇，但死也不能瞑目。三泉百絶。”，人相向而哭。新版万日記盡。
他不想立刻居父母家去。纂集御系図・旧典類纂・皇位継承篇/有栖川宮殿下総裁/黒岩周六論文・犬養毅演説/憲法並に皇室典範制定の基礎底本にして不朽の典籍/昭和7年。但母夫人也不放心起来，派人他道：
“怎不想先父母？我逢身体略有不、心情无聊之，
在多子女之中，首先想，了便安心。瓦礫雑考。如今叫我大失所望了！
”母夫人的怨恨亦属有理。安政五年三月下旬流行。柏木便落叶公主道：

中国訳文の出典：『源氏物（Yunsh wy）』
豊子愷（ほうしがい）中国最初の「源氏物語」翻訳者（文化大革命で没）

「若菜・下の巻」原本の末尾（原本番号107-B）の印は、仙台藩第五代藩主・伊達吉村の正室・伊達貞子の押印

中央の写真（右から２番目）の写真が「源氏物語」若菜・下の巻の末尾（原本番号107-B）の押印。昭和19年三版発行　海表叢書 別巻異国情趣集　新村出監修　平樂寺発行　俳諧/和歌 etc。
左下の四角の大きな印は仙台・伊達家の家紋の印（竹に雀）
家紋の上２つの印は仙台藩主第五代藩主・伊達吉村の正室（冬姫）の印。大正15年 小林一茶 一茶翁百年祭記念集 非売品。冬姫は内大臣・通誠の養女。色葉字類抄・巻上/非売品/大正15年/後世に多大な影響を与えた平安知識層のために編まれた最古のいろは引き国語辞書/和装本/黒川真道蔵書。
冬姫は通称。≪ きもの友禅 カタログ本 １１冊セット ≫　Ｅ－２０２。正式な名は伊達貞子。続日韓古蹟/奥田鯨洋編・奥田直毅/柳成龍著・懲ヒ録/明治44年/日韓外交の破綻・秀吉の離間策・講和使の渡日・自名護屋至境濱・清正と惟政。2つとも貞子の印。菩提心論鈔。左端の写真は「若菜・上の巻」末尾の拡大写真。うすひき歌信抄。
左上端の細長い落款は、「懸其所仕之車置諸廟（其仕ふる所の車を懸（か）けて諸（これ）を廟（城門）に置く）」の漢詩文の印。浦農志保貝。漢詩文の右の２つの印のうち、下は出雲藩主・松平治郷（不昧公）の正室・方子（よりこ）の印。地方凡例録。方子の上の印は方子の娘・幾千姫（玉映）の印。維新日誌・20冊/和装本/徳富蘇峰推薦・題字/非売品/限定/昭和7年。右上の印は仙台藩医・木村寿禎の落款。明治百二十家絶句・6冊/土佐・谷喬撰/和装本/明治年間ノ諸先生百有余家ノ詩ヲ輯録セシ書ニテ真ニ騒客須史モ吟辺ヲ関ク可ラサル珍書ナリ。右端の写真上は仙台藩主（伊達家）正室一覧表の表紙。普法戦紀・ふほうせんき・7冊/王韜撰・張宗良芝/陸軍文庫/明治11年/清末のジャーナリスト・普仏戦争の記録で日本人にも広く読まれた/和装本。表紙の下は一覧の拡大写真（仙台市立博物館・刊行）


自筆の疎明資料等は、下記の通りです。尊経閣蔵三巻本・色葉字類抄/平安時代の古辞書/橘忠兼/朱刷り入。



（Ⅰ）・上の写真右端は、高松宮「源氏物語」のうち「桐壺」の巻冒頭・(出典資料　別冊「太陽」「源氏物語絵巻五十四帖」（平凡社・刊）７８頁。四十八願得聞鈔。筆者は近衛関白政家公。法然上人絵大鑑・103図版・彩色木版3枚/昭和7年/井川定慶・望月信成編。中央の写真は、応永五年（1398）の年号。家内用心集。年号の左の印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子（よりこ）の落款（印譜）。教訓宝入船。左の写真は、桐壺の巻の奥付。成功百話　大月隆　東京滑稽社　明治45年（1912年）　重版。左大臣から関白に昇進した近衛基熙（もとひろ）公の花押。清水霊験記。上下２段の花押のうち、上の印は。近世筑前史料 異変口上書 附御称誉写。出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子（よりこ）の落款（印譜）、下の印は仙台藩医・木村寿禎の落款（印譜）


「自筆の画像断層(MRI)写真」


（出品した自筆の「断層画像写真」（若菜・下の巻）MRI 35―105B
自筆下二つの印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室・方子（よりこ）と娘・幾千姫（玉映）の落款


「天皇の曽祖父・大炊御門宗氏の系図」「額縁裏面表記ラベル」
「近衛基熙の肖像」「後西院天皇主賓の茶会の記録」


1番上の写真は、第103代後土御門天皇と曽祖父・大炊御門宗氏の系図（公家事典303頁）
2番目の写真は「額縁裏面」に表記されるラベル。【明治閨秀美譚/鈴木光次郎編】東京堂書房/明治２５年初版。2番目の写真は近衛基熙の肖像（陽明文庫・所蔵）
3番目の写真は、第107代後陽成天皇の曾孫・近衛基熙の天皇家・近衛家略系図
【天皇家・近衛家略系図の出典（淡交テキスト「茶会記」に親しむ・７）平成29年7月淡交社・刊行】
4番目の写真は、「日本史の茶道」千利休の孫・宗旦と近衛基熙の茶の湯の交流」120頁（淡交社刊）
5番目の写真は、近衛基熙が、御所で第111代・後西院天皇を主賓に茶会を開催した記録「公家茶道の研究」55頁（谷端昭夫・著）


「源氏物語」「若菜・下の巻」絵図、茶室関係資料

下記写真1番目は、「源氏物語屏風（若菜・下）」（源氏物語絵巻）

朱雀院（前朱雀天皇）の五十の賀を祝い女三の宮、紫の上、明石女御が演奏する「女楽」の有名な場面
上の女性三人のうち右から紫の上は和琴、明石の女御は箏、女三の宮の琴。良姻心得草。
手前の後ろ姿で琵琶を弾いているのが明石の君



上から2番目の写真は、「淡交」別冊（愛蔵版・№71　『源氏物語』特集）

上から3番目左右の写真は、茶会における大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」を茶道具として用いた茶室の事例

大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」近衛基熙・旧所蔵（断簡）を出品
商品説明（来歴）	大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、第107代後陽成天皇の曾孫・近衛基熙の旧所蔵である。和本「一休禅師一代記図会」五編1冊 安政3年/序 37丁 歌川芳晴/画 樓花亭江島/著 伝記 絵入 和歌 狂歌 (草双紙 木版画 江戸。近衛基熙は、「源氏物語」に造詣が深く、「源氏物語」の注釈書『一簣抄』（いっきしょう）を書いてある。和語連珠集。出品した大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、近衛基熙が研究のために収集し、のちに近衛家から出雲松江藩主・松平治郷（不昧公）の正室・方子（よりこ）に伝わり、方子の生家である仙台藩から同藩の藩医・木村寿禎に伝来していたものである。東台戦記・下/一名・松廼落葉/高畠藍泉・前田夏繁著/戊辰戦争の戦闘の一つである上野戦争・彰義隊の活躍ぶりを公然と描いた最初の出版物。
漢詩文	原本自筆上部に「懸其所仕之車置諸廟（其仕ふる所の車を懸（か）けて諸（これ）を廟（城門）に置く）」という。鯉魚繁殖法。これは、中国の皇帝が譲位した場合、高位の高官も職を致仕（退官）するという「白氏文集」の漢詩文に由来するものです。青年の将来　鶴城生　大月隆　明治33年(1900年)　文学同志会出版。「若菜・下」では在位十八年の冷泉帝が譲位し、これにつれて太政大臣が致仕する。増訂故実叢書・武器考證第一・二・2冊/天金本/昭和5年/儀式・故実書を網羅した有識故実の原典として辞典の項目にも掲載されるほど著名。原文には、「かしこき帝の君も位を去りたまひぬるに、年ふかき身の冠（かふふり）を懸（か）けむ」と記されており、「白氏文集」の漢詩文からの引用である。善光寺境内図。紫式部は「若菜・下の巻」を書くに際し、漢詩を熟読したうえで原文を書いていることがわかります。昭和9年発行　國體と基督教との融合　岸田軒造　向山堂書房　日本國體と日本精神 etc　宗教。また、原文中の上部に「篆書（てんしょ）体」の落款を入れたのは、仙台藩の藩主の正室・仙台藩主第五代藩主・伊達吉村の正室（冬姫）、通称伊達貞子か出雲・松江藩主・松平治郷の正室・方子（よりこ）と娘・幾千姫（玉映）のいずれかと推定されております。明治22年発行　固本策 上　渡邊重石丸　道生館　歴史。
漢詩の落款の意味	原本上部の漢詩の落款は、「讃」と称されるもので、古来、掛軸の書画に第三者がお褒めの言葉を書き込むもので元々は自筆でした。★R-045436　文永堂　天野八郎　上野戦争実記　絵入り　和本。貴族から始まり藩主、あるいは高名な茶人や僧侶が書かれて、それが茶会の「掛軸」に装丁されて披露されておりました。※古書隨処禅師文庫　山形県香澄町三浦隨処編発行染谷正龍・山口一治・尾関文堂等　白巖小詩百首・日露戦争初中後雑詠・山形小詩等漢文漢詩。　特に出雲・松江藩などの茶道の盛んな大名家の所蔵する自筆などに「讃」が付され、後に自筆に代わり、石刻による「漢詩」の篆書が「讃」として用いられました。狂詩百々色染。　「茶事」は、「ヨーロッパの晩餐会（ばんさんかい）」とも言われます。瀧澤清画 潜龍堂画譜 全 人物之部・花鳥之部/2冊 求古堂蔵 vbaa。晩餐会では、「ワインを楽しむために行われる」ところも似ています。関根一流手相秘伝抄。とりわけ、茶室に入って行うことは、床の間の「掛け軸」（かけじく）を拝見（はいけん）することです。敬仏感応鈔。茶道では「掛け軸は最高のごちそう」といわれております。小学雕題上下・2冊/小学に対する中井履軒の注解書/河野春○批評・市村元貞訓点/明治15年/小学句読を使用し欄外に自分の説を書き入れたもの。とりわけ、漢詩の落款は、ただ、古典の漢詩を入れればいいという単純なものではなく、たとえば、「源氏物語」の場合、原本の中に込められている紫式部が考えた知識を読み解くことにあります。愚迷発心集和談抄。「讃」の中に有名な白楽天の漢詩を単純に落款として入れたのではなく、紫式部が原本の中に白楽天の漢詩を読み込んでいることを知ったうえで漢詩を選んでおります。和本　御書　親鸞 等著　光陽館　1886年7月　傷み・シミ多 一部折れ有。　落款の「讃」の元になるその原文の個所には、 「懸其所仕之車置諸廟（其仕ふる所の車を懸（か）けて諸（これ）を廟（城門）に置く）」という漢詩文の落款が押捺されている。連集良材。この漢詩は「白氏文集」の漢詩に由来するものです。増補大阪町鑑。 つまり、原文の内容に関する漢詩の落款を押捺しているのは、茶会における床の間の「掛け軸」（かけじく）を拝見（はいけん）の際に、茶会を主催する亭主が、客に「最高のごちそう」を振る舞うために披露したものです。興亜大観・皇紀2600年/昭和15年/聖地巡歴・神武天皇建国の大御業・興亜の聖戦・支那事変日誌/近衛文麿・林銑十郎・畑俊六・有田八郎題字。茶会の際に落款に記された由来を知った客が広くそのことを社会に広めたために結果的に、多くの茶会に開催される「最高のごちそう」として原文に関係する漢詩の落款を付したものです。★R-045425　大正七年　家庭のローマ字(ローマ字ひろめ会、和本)。「落款」の漢詩の由来を待合において説明する際に、長い時間を要し、茶会における貴重な時間であったと推定されております。古色紙　六歌仙。
自筆の希少価値について	自筆の稀少価値は、和紙の生成技法の緻密さにあります。訂正篆書字引。上の「拡大断層（MRI）写真」でわかる通り、極めて薄い和紙の上に墨の文字がくっきりと浮き上がるように「源氏物語」の文字が記されております。仏説善悪因果経絵抄。 出品している書の「断層（MRI）写真」の原板は、レントゲン写真と同じ新聞の半分ほどの大きさのフィルムです。海外実録。肉眼では見ることのできない和紙の繊維の一本一本のミクロの世界を見ることができます。童蒙東京往来。日本国内では医療用以外には見ることのできない書の「断層（MRI）写真」です。後隊図式・後隊座備之業・後隊一手弯月之業・後隊二隊救應之業・4冊/江戸期和本。 古切の書は、一旦表装を剥離し分析と鑑定検査のために「断層（MRI）写真撮影」をしております。浄土真宗 法話録 写し 全1冊 江戸時代後期/筆 墨筆 写本 経本 仏書 法帖 (親鸞 法然 手鏡 古筆 古文書。撮影後、展示のために再表装をしております。◎即◆宇和島藩庁 伊達家史料9 記録書抜・伊達家御歴代事記 三。掛軸や屏風にすることが可能なように、「Removable Paste（再剥離用糊）」を使用しているため、自筆の書に影響をあたえずに、容易に「剥離」することができるような特殊な表装となっております。満洲戦線ペン画/太田天橋/昭和8年/満洲事変勃発以来約一ヶ年に亘り満洲に渡って危険を冒して描きたる真に魂の籠った命懸けの作品/武藤元帥。
断層(MRI)写真	従来、日本の古美術の鑑定の際の分析・解析は、エックス線写真、赤外写真、顕微鏡が中心です。歌林良材集。一方、アメリカやイギリスでは研究が進み和紙の組成状況を精確に分析・解析をするために断層(MRI)写真が利用されており、今回の出品に際し、「断層(MRI)写真」を資料として出しました。和本『支那選述 緇門崇行録』全1冊 安政5年 雲棲大師/述 三緑山蔵版 55丁 仏書 禅籍 経本 大本 (中国 唐本 江戸 古文書。本物を見分けるための欧米の進んだ分析・解析技術を見ることができます。殉難後草/青雲閣兼文・西村兼文編纂/若い命を日本国の将来のために捧げた七十六名の憂国の志士たちの辞世/永井隆尚・来原蔵盛功・野崎政盛。
寸法	「源氏物語」自筆の大きさ　タテ２１．８センチ　ヨコ１２．８センチ。新板長田状。額縁の大きさは　タテ３７．０センチ　ヨコ２８．０センチです。*珍品旧蔵*唐代 佛經冊頁《武則天沐手敬書》共42頁 絹本 經書 稀少珍品 古美術品 LRF0228。額縁は新品です。*珍品旧蔵*清時代 佛經二十四《虚空藏菩薩經》約十米全長 材質：宣紙 稀少珍品 古美術品 LRF0228。
「源氏物語」の自筆について	１・筆跡の分析について 　国内における鑑定人は、自筆の筆者を識別するために、個々の文字ごとに字画線の交叉する位置や角度や位置など、組み合わせられた字画線間に見られる関係性によって、個人癖の特徴を見出して識別する方法、また個々の文字における、画線の長辺、湾曲度、直線性や断続の状態、点画の形態などに見られる筆跡の特徴によって識別する方法、そして、書の勢い、速さ、力加減、滑らかさ、などの筆勢によって識別する方法が一般的な手法です。春濤詩鈔・乾坤2冊/森春濤/明治14年漢学を鷲津益斎に詩を梁川星巌に学ぶ/巌谷一六・日下部鳴鶴らと親しみ明治詩壇の大家となる/古近体詩。 一方、欧米では一般的には、「筆者識別（Handwriting Analysis）」と呼ばれる文字解析をコンピューターの数値によって解析しております。徳本行者勧誡聞書。数値解析は、文字の筆順に従いX、Y座標を読み、そのX、Y座標をコンピューターへ入力後、コンピューターによって多変量解析を行うものです。和本　御文 : 大正新刻 : 當用讀法修正　立花慧明編輯　法蔵館　1915年4月　表紙少し汚れ有。解析の基準となるのが「ドーバート基準」で、アメリカでは日本国内の画像データを自動的に収集、自筆の分析に際し、数値データをコンピューターで自動的に解析し「極似」した画像データによって筆者を識別する研究が進んでおります。諸礼教訓鏡。 ２・大炊御門宗氏（おおいのみかど むねうじ）の自筆の特定について 自筆の筆者は、書体、書風から京都の公卿によって書かれたものであるはわかっていたが、昭和38年以来、筆者名は特定されていなかった。観音経早読絵抄。その後、「筆者識別（Handwriting Analysis）」と呼ばれる文字解析と並行し、奥書の「宗」の字の下の文字が判読できずにいた。限定本★書物よもやま話 庄司淺水 昭和６１年 限定６８／１２５ 山高登 制作木版書票附き（１枚）出版ニュース社。それが、技術の進歩により「宗」の下の文字が「氏」と判読された結果、南北朝時代から室町時代前期の公卿であった「大炊御門宗氏（おおいのみかど むねうじ）」であることが判明した。性法略。 「源氏物語」には、応永五年（1398）～応永十三年（1406）までの複数の年号の記載があることから、大炊御門宗氏が２３歳から３１歳までの間に書かれたものと推定されている。首斬り浅右衛門刀剣押形〈上.下巻〉福永 酔剣 (著) 激レア本。宗氏は、正二位・内大臣まで昇進したのち、応永28年（1421）４７歳で没している。【閑】尚古山房拓印出版『趙子昴徳清聞居』『劉文清公法書』『陸潤庠文碑記』求石斎印行『張文襄公法書』安東宏業號印書局出版古書(計5冊。 ３・自筆「源氏物語」の旧・所蔵者の特定の経緯について 近衛基熙の旧・所蔵の特定は、「花押」の写真照合技術によるものです。?古帖/明治44年/出品図書の中より四十種四十七葉を写真版に附して茲に本帖を編し此展覧会を永久に記念せんと欲す/臨済録・日本書紀神代巻。アメリカのコンピューターを用い、「筆者識別（Handwriting Analysis）」と呼ばれる文字解析を、花押の照合に応用し、指紋の照合方法と同じ手法により99.9パーセントの確率で特定に至ったものです。西伯利亜派遣軍記念写真帖/シベリア派遣軍記念写真帖/大正9年/48図版/大日本帝国陸軍・浦塩派遣軍・シベリア出兵/陸軍大将大井菊太郎。 ４・近衛基熙（このえもとひろ）について 近衛基熙は、慶安元年（1648年）3月6日、近衛尚嗣（関白・左大臣）の長男として誕生。新学異見辨。母は後水尾天皇皇女女二宮。名古屋東陽館図。実母は近衛家女房（瑤林院）。[黨内資料・非賣品]　初級黨員教育の方針　日本共産黨北陸地方委員會教育宣傳部。幼名は多治丸。※古書益荒男の道　大瀧由次郎編発行　序文山口県玖珂郡柳井町長國森重衞・跋文靖国神社主典原通雄・題字陸軍大将井上幾太郎・表紙永井幾麻。父、尚嗣が早世し、尚嗣と正室女二宮の間には男子がなかったため、後水尾上皇の命により、近衛家の外にあった基熙が迎えられて上皇の保護下で育てられた。手束杖。承応3年（1654年）12月に元服して正五位下に叙せられ、左近衛権少将となる。扶桑隠逸伝。以後、摂関家の当主として累進し、翌年明暦元年（1655年）従三位に上り公卿に列せられる。信濃の祭/昭和22年/須山計一/柳田国男・どうか成るたけ弘く此一巻の書が遠近各地の愛国者の手に頒たれんことを心から私は祈念して止まない。明暦2年（1656年）に権中納言、万治元年（1658年）に権大納言となり、寛文4年（1664年）11月23日には後水尾上皇の皇女常子内親王を正室に賜った。現今英名百首。寛文5年（1665年）6月、18歳で内大臣に任じられ、寛文11年（1671年）には右大臣、さらに延宝5年（1677年）に左大臣へ進み、長い時を経て元禄3年（1690年）1月に関白に昇進した。公事ゆう(口偏に秀)要集。近衛基熙は、寛文5年（1665年）から晩年まで『基熈公記』で知られる日記を書いている
HP	近衛基熙・旧所蔵「源氏物語」自筆を出品いたしました。名古屋金城及名所図。出品以外の所蔵品を紹介した出品者のホームページ「源氏物語の世界」をご覧ください。菅家世系録・上中下3冊/玉田永教・江戸後期の神道講釈師/菅原道真の家系・伝記を挿絵入りで解説/その影響は吉田松陰にも及ぶといわれる。 ツイッター「源氏物語の世界」も合わせてご覧ください。浄土和讃私記・高僧和讃私記・正像末讃私記。

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